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スキーに行こう会
2007年

『スイススキーツアー』

2007.01.05~15

(記) 大島正敬(S53理工) 

昨年の安比高原のスキー旅行で、トリノ五輪のスキー競技を観ながら鈴木さんの熱心な勧誘により始まった海外スキーツアー構想。
それが1年がかりの準備を経て遂に実現しました。府中校友会スキーに行こう会初めての海外ツアーです。行き先はアルプス地方スイスのサースフェー(SaasFee)とツェルマット(Zermat)。
(Saafee, Zermatの位置は下の地図をご覧下さい。)
参加者はスキーに行こう会の幹事である鈴木さん、鈴木さんの友人の内海さん、大島、そして唯一の女性の参加者古川さんの4名でした。

 


スイスの地図(サースフェーとツェルマットの位置)
スイスの地図

 

いざ、SaasFeeへ

機内の鈴木さんと内海さん参加者一行は夜の9:30に成田空港集合。成田からパリ(シャルルドゴール)空港経由でジュネーヴへ。ジュネーヴまで途中のパリでのトランジット時間含めて19時間以上の長旅でした。
さらに一行はSBB(スイスの国鉄)に乗り換えてレマン湖に沿ってフィスプ(VISP)へ。
車窓から見えるレマン湖とその向こうのアルプスの山々の幻想的な風景に心を奪われ、その景色をもっとゆっくり観ようと、途中夏季のジャスフェスティバルで有名なモントルー(Montraux)で途中下車。
レマン湖湖畔を散策しながらシヨン城を見学しました。

車窓から見えるレマン湖の幻想的な風景
車窓から見えるレマン湖の幻想的な風景
シヨン城遠景
シヨン城遠景

モントルーから再びSBBに乗りフィスプへ移動。
例年なら麓であるフィスプの街も雪で覆われているはずなのですが、今年の暖冬はヨーロッパも同じで、フィスプの街には全く雪がありません。参加者は荷物が楽に運べると嬉しい反面、本当にこれからスキーができるのかしら?という不安に駆られつつ、ここでバスに乗り換えサースフェーに向かいました。

雪のないフィスプ駅前風景
雪のないフィスプ駅前風景
サースフェー行きのバスを待つ一行
サースフェー行きのバスを待つ一行

 

サースフェー(SaasFee)

サースフェーは周囲を山々に囲まれた、標高1800mにある村です。
自然保護のため、通常の自動車は入り口で進入禁止となり、村の中には電気自動車しか走っていません。例年であれば雪に覆われて村中真っ白になっているのでしょうが、暖冬のため雪が少なく、スキー場のいくつかのゲレンデが閉鎖していたり、人工降雪機で雪を降らしていたのが残念でした。
それでもさらさらのパウダー雪が何キロに渡って広大に広がり、すぐ脇まで氷河が迫っているゲレンデは日本では体験できない素晴らしさで、皆それぞれに景色、雪の感触、ゲレンデの広さ、長さを楽しみました。

サースフェーのスキー場遠景1
サースフェーのスキー場遠景1
人気のないサースフェーのゲレンデ
人気のないサースフェーのゲレンデ
氷河をバックにする鈴木さん
氷河をバックにする鈴木さん
アルプスをバックに参加者一行
アルプスをバックに参加者一行

サースフェーのスキー場の最高地点はミッテルアラリンというところで、富士山より少し低い3500mの高さがあります。
ここには展望レストランがあり、最上階がゆっくりと回転し座っているだけで周囲の山々を観ることができます。ここで昼食を楽しみながら、周囲のアルプスの山々を眺めていました。

さらに回転式の展望レストランの下には氷の洞窟、アイスパビリオンもあり、スキーのついでに観光も楽しみました。
ここに行くには、村からロープウェイを乗り継ぎ、さらに最後は地下鉄ケーブルカーに乗って頂上駅に到着します。しかし、ここからが大変で、空気の薄い中をスキーを抱え100m近い距離の階段を昇っていかなくてはならず、到着した時にはかなり息絶え絶えとなりました。

レストランからアルプスの山々を眺めて
レストランからアルプスの山々を眺めて
スイスの最高峰ドームとテッシュホルン
スイスの最高峰ドームとテッシュホルン
地下鉄ケーブルカー
地下鉄ケーブルカー
アイスパビリオンの中
アイスパビリオンの中

サースフェーの宿は現地語でフェーリエンヴォーヌンゲン(Ferienwohnungen)と呼ばれる貸別荘でした。各部屋とも広くきれいで、朝晩わいわいがやがやしながら自炊し、ご機嫌な毎日でした。

自炊風景
自炊風景
貸別荘の室内
貸別荘の室内

 

ツェルマット(Zermat)

サースフェーで3日間過ごした後、次の目的地であるツェルマットに向け移動しました。
途中、シュダルデン・サース(Stalden-Saas)駅から氷河特急に乗り、アルプスの山々を眺めながらツェルマットへ向かいました。
ツェルマットは、マッターホルンの麓、標高1620mにある、世界でも有数の山岳リゾート地です。ここもガソリン自動車の乗り入れは禁止されており、ゴミ収集車など一部の馬力を必要とする車以外は全て電気自動車が走っていました。

我々は、宿泊の予約もないままツェルマットに到着したので、早速駅前の観光掲示板を見、予算と相談して宿泊するホテルを選定。
(日本に戻ってからそのホテルの評価をインターネットで調べると、
英国人が、「食事は満点でホテルのオーナーも親切だが、室内は狭く古いと評価をしており、皆でその評価の妥当性に納得したという後日談がありました。)

氷河特急から景色を眺めて
氷河特急から景色を眺めて
ツェルマット駅前風景
ツェルマット駅前風景

 

翌日から3日間、マッターホルンを眺めながら思う存分スキーを満喫しました。
ツェルマットのスキー場はマッターホルンに近い順にクラインマッターホルン、ゴルナグラート、スネガと3つの分かれており、ツェツマットの街からはそれぞれゴンドラ、登山電車、地下ケーブルで上がっていきます。
このうち、ゴルナグラート、スネガはマッターホルンを展望する場所として有名な場所です。
我々は毎日、今日はゴンドラでクラインマッターホルンに行こうとか、登山電車に乗ってマッターホルンを眺めながらゴルナグラートへ行こうとか半分観光、半分スキーという感じでアルプスの景色とスキーを楽しみました。

クラインマッターホルンはスイスとイタリアの国境にあります。
国境線が引かれてはいますが、パスポートを見せることもなくスイスからイタリアへ入り、イタリア領土のゲレンデを滑り降りるということができます。
一行は南側のスイスのゲレンデと北側のイタリアのゲレンデの違いを感じながら朝から夕方までゴンドラが止まる寸前まで広いゲレンデをスイスで、イタリアでと滑りまくりました。


マッターホルンをバックに記念撮影
マッターホルンをバックに記念撮影
スイス側ゲレンデを滑る一行
スイス側ゲレンデを滑る一行
イタリア側のゲレンデ
イタリア側のゲレンデ
スイスとイタリアの国境線
スイスとイタリアの国境線
ゴルナグラートに向かう登山電車
ゴルナグラートに向かう登山電車
ゴルナグラートから見たマッターホルン
ゴルナグラートから見たマッターホルン

 


そして日本へ

サースフェー、ツェルマットと思う存分アルプスのスキーと自然、食事を楽しみ、名残もつきない中、日本への帰路に着きました。
途中、ジュネーヴで市内観光を楽しみました。特にレマン湖の高さ140mまで噴き上げる大噴水、サンピエール大聖堂のステンドグラスの美しさ、搭上に昇るための長い階段が印象的でした。


レマン湖の大噴水
レマン湖の大噴水
サンピエール大聖堂外景
サンピエール大聖堂外景
サンピエール大聖堂のステンドグラス
サンピエール大聖堂のステンドグラス
サンピエール大聖堂の室内
サンピエール大聖堂の室内
搭上へ続く階段
搭上へ続く階段
搭上から見たジュネーヴ市街
搭上から見たジュネーヴ市街

ジュネーヴの市街観光を楽しんだ後、ジュネーヴ空港から12時間近いフライトで日本に戻りました。今回のスキーツアーで一同アルプススキーの醍醐味を満喫。また何時の日にか行ってみたいとの思いを募らせました。

海外スキーツアーの写真はこちらでもお楽しみいただけます。


 

 
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