師走に入り衆院選の選挙カーが慌ただしく行き交う中、今年最後のTM歩こう会が催された。今回のコースは茅葺屋根の旧白洲邸武相荘（ぶあいそう）と多摩丘陵の自然が残る七国山周辺と薬師池公園を散策するコースである。
12月8日（土）午前10時30分小田急線鶴川駅に集合、参加者は、初参加の小澤俊夫さんを含む女性2名、男性9名の計11名、雲一つない好天、まさにハイキング日和である。
まずは旧白洲邸武相荘に向かう。白洲次郎、正子夫妻についてはよくご存知のことと思うが、次郎氏は戦後吉田茂宰相の片腕として講和条約や日本国憲法の成立に深く係わり、又いくつもの会社の経営に携わった。正子氏は行動派の随筆家で文学、骨董の世界で活躍された。
白洲氏は昭和18年にここ鶴川に引っ越して来られたそうだが、このとき既に日本の敗戦を予期し、そうなれば日本は焼け野原になる・・・敵の爆撃機が飛来する・・・食料が足りなくなる・・・だから都会では生きていけない。だから田舎に行って百姓になろう。
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こんな発想から転居した鶴川の家は、実は農家であった。一反あまりの田圃と畑、そして手入れをしていない廃屋、現在武相荘周辺は宅地化されているが一歩屋敷内に踏み込むと茅葺屋根の家、囲炉裏端や数多くの随筆を著した書斎、骨董品などが展示され、当時のご夫妻の生活ぶりが偲ばれた。ちなみに武相荘とは武蔵と相模の境にあるこの地に因んで、又白洲氏独特の一捻りしたいという気持ちから無愛想をかけて名づけられたそうだ。 |
武相荘玄関前にて |
再び鶴川駅に戻り、ここから次なる目的地の野津田公園に向かう。バスにて五反田バス停下車、野津田公園は多摩丘陵の豊かな自然に囲まれ、幼児からお年寄りまで身近なスポーツが楽しめる色々な施設が整っている。公園入り口から坂を上がっていくとサッカー場があり、たくさんの子供たちが嬌声をあげてサッカーに興じていた。ここで昼食・・・この日は風が強く、砂塵と落ち葉の舞う中お弁当を拡げる。しばし休憩・・・お腹も落ち着いたところで後半戦のスタートだ。野球場を一回りして「木漏れ日の道」と呼ばれる雑木林の丘を散策、公園をほぼ一回り、陸上競技場近くの歩行者専用道路の坂を下ると芝溝街道に出た。
野津田公園でお弁当を食べ終わって |
野津田公園内散策（その１） |
野津田公園内散策（その２） |
ここから鶴見川に架かる丸山橋を渡ると田園風景が広がる。かつて七つの国が見渡せたということから七国山と呼ばれたこの一帯は、まだまだ多摩丘陵の自然が多く残されている。途中採りたて地野菜の販売が行われていた。大根や赤カブ等を買う人もいて、折角昼食で軽くなったリュックがまたまた重くなってしまったようだ。
ここから歩くこと約10分で、最終目的地の薬師池公園に到着した。ここは東京都の指定名勝にも選ばれた、面積約12万㎡の素晴らしい和風公園だ。あいにくの季節で花も紅葉も終わっていたが、梅や椿、桜、フジ、花菖蒲、大賀ハス、紅葉と季節ごとに楽しめるとのこと、改めて訪れたいと思った。
ここで、歩こう会は無事終了、町田駅までバスに乗り帰路についた。コース歩行距離約５㎞、総歩行時間約２時間半、総所要時間約５時間半の散策コースであった。
府中に帰着後、今回は今年最後の歩こう会ということで、祥龍餃子房にて忘年会を開催した。忘年会のみ参加の５名を入れて参加者１６名で、盛大な盛り上がりとなった。
忘年会（その１） |
忘年会（その２） |
忘年会（その３） |
忘年会（その４） |
忘年会（その５） |
参加者（五十音順）:計１１名
新井鐘二（S３９文）、大野真美（S４２文）、大野正道（S４０理工）
小澤俊夫（S３５法）、加藤幸司（S４１商）、加藤俊一（S２９法）
柴田弘道（S３１法）、中田隆雄（S４０商）、中田夫人
本田 勝（S４０理工）、松原照旨（S２９政経）、
忘年会のみ参加者:計５名
大草 加（S２１政経）、小林春男（S４４商）、菅野軍司（S３７政経）
中村圭吾（S３６商）、西山 工（S４１理工）
