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府中TM歩こう会
第59回

『「府中TM歩こう会」
 東京競馬場観戦記』

2008.10.18(土)

(記) 大野 真美(S42・一文) 

抜けるような秋空の下、府中TM歩こう会は十月十八日(土)総勢十八名で東京競馬を観戦することとなった。
集合の東府中駅に到着すると、いつも山歩きのラフないでたちの男性陣がネクタイとスーツでビシッときめ、中には今日のラッキーカラーです。」と黄色いジャケットに身を包む人もいて、皆さんのおしゃれなスタイルが印象的だった。

リーダーの本田さんのあいさつ、そしてこの日の為にご尽力くださった加藤(幸)さんの説明が終わると、それぞれキオスクに急いで競馬新聞を購入し、気分が高まってくる。
直接競馬場に行くのかと思いきや、さすが歩こう会、少し遠回りをして都内では珍しい藁葺き屋根の古色蒼然たる鳩林荘の辺りを散策してから目的地に向かう。
東門をくぐると右側に競馬とサラブレットのことならなんでもわかる競馬博物館がある。数々の展示物を見たり、スターターやジョッキーの体験コーナーで楽しんだりして増々気分が乗ってくる。

東京競馬場構内にて
東京競馬場構内にて

色づき始めた欅の木立を通り抜け、いよいよメインスタンド最上階の来賓席へ行く。途中手の甲に外からは見えない不思議なスタンプを押され、チェックを済ませて八階にある二十名用の個室に案内される。部屋の入り口に「キングカメハメハ」と書いてあった。同じようなダービールームが十四室並んでいるので間違えないよう覚えておこう。

昼食後加藤氏から馬券の買い方の講習があった。ベテランもビギナーも先に買っておいた新聞の予想を参考に しながらあれこれ作戦を練って馬券を買いに行く。窓口でもよいし機械でも発券される。払い戻しも同様なので 多額の場合でも機械を使えるのかと余計な心配をしてしまう。
部屋から外にでるとすぐ観覧席がある。澄み切った青い空、くっきりとした多摩の横山、芝の緑が目に眩しい 広い馬場がパノラマのように目前に展開。更にフィールドにはビニールを広げてくつろぐ大勢の家族連れ、 ユニークな子供用遊具、色鮮やかに咲き誇るバラ、ゼラニウム、マリーゴールド、サルビアの花々、見事な 美しさに思わずうなってしまう。

出発地点のゲートは遠方にあってあまりよく見えないが、スタンド前の日本一大きいといわれるスクリーンがあり、 出発前の馬や騎乗者の様子がわかる。一斉にスタートすると音は聴こえないが、疾走する一団が移動していく 姿が美しい。テレビでは切り取った場面の一部しか見えないが、この席からは全体が見渡せるので迫力が違う。 最後のコーナーを曲がって目の前の直線コースに入ると、ダッダッダッダッと全速力で走る馬の足音と、観戦者の 「ソレイケ」、「逃げろ」、「差せ」等の声援が一つになって「ウォー」という歓声が地鳴りのように響いてくる。

太陽光線を浴びて艶やかにキラキラ輝く毛並、引締まった足腰の素晴らしいプロポーションをもつサラブレットを 間近かに見られるだけでも今日は来た甲斐がある。
着順が決まると、当ててニンマリする人、ハズレて苦笑いする人、イロイロだけれど皆うれしそうに見える。 負けても次のレースがある。鼻息荒く再び部屋に入って新たに予想を立てる。

この日は十二レースあった。最終回が四時半頃に終わり、集合写真を撮って和やかに解散。2次回は百円で 四万七千円当てたという○○さんの振舞いとなるのかな。お楽しみ。

参加者一同の集合写真
参加者一同の集合写真


 

 
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