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ゴルフをプレーしよう会
【寄稿】  

印象に残った
世界のゴルフ場

 

(記)中村 圭吾[S36・一商]  

私が40歳代から50歳にかけて勤務した製鉄会社の海外駐在時期に各地でゴルフをする機会がありました。今から思えば随分昔のような気がしますが、その時印象に残ったゴルフ場を中心にご紹介したく書き溜めた次第です。

(下線のあるゴルフ場名をクリックすると、各ゴルフ場のサイトを別にウィンドウで開きます。)  

  1. Siam.CC.(パタヤ・タイ)

    タイの首都バンコックから南に車で約2時間の所にリゾートで有名なパタヤビーチがありますが、そこから内陸に10キロ入ったところにあります。
    近年、LPGAホンダクラッシックタイランドが春先に開催され、初回は宮里藍さんが優勝されています。1971年タイの実業家Siamグループのオーナーにより造られたもので、タイの広々とした平原に自然を利用しゆったり感があります。南国らしく至る所に椰子の大木やブーゲンビリヤが咲き、自然の美しさを満喫できます。しかしコースは起伏があり、芝が強く、難しいバンカーや池、小川も巧みに配置され、一見易しそうにみえ、難しいコースです。
    私にとってうれしい思い出があります。1978年バンコックに赴任した翌年の11月に年に一度開催されるJAL杯争奪日本人会コンペ(約170名がA,Bクラスで参加)でBクラス部門で優勝し、翌朝のバンコックポストのスポーツ欄に写真付で大きく掲載されたことがあります。無心で18ホールをプレーした記憶がありますが、優勝者ですと告げられた時は驚きの方が大きかった様に覚えています。

    バンコックポスト掲載写真

    バンコックポスト掲載写真
    1979年11月18日 ニューアマリソンホテルでの表彰式

    左:中村さん(Bクラス勝者)、中央:JAL 金田氏、
    右:沢田氏(Aクラス勝者)

    優勝盾
     
     
     


    最近は隣接してニューコースができたため、当時からのコースはオールドと称されています。パタヤに行かれる機会がありましたらプレーをお勧め致します。

  2. Del Monte G.C.Bukidnon(ミンダナオ島、フィリピン)

    首都マニラから空路一時間半(南へ約1,000km)でカガヤン・デ・オロ市に着きます。市内から車で約40分、標高600mの高原地帯にデルモンテの広大なパイナップル農園がのぞまれますが、18ホールのゴルフ場はその中にあります。勤務していた製鉄工場の現地法人の焼結工場が麓の海岸地域にあり、訪れる機会にも恵まれました。

    Del Monte市内の果実店の様子(1)

    Del Monte市内の果実店の様子(2)

    Del Monte市内の果実店の様子(2)

    現地工場の様子(1)

    現地工場の様子(1)

    現地工場の様子(2)

    現地工場の様子(2)


    デルモンテに詳しい知人に伺ったところによると、1928年頃既に数ホールあったとのことですが、Back9ホールは1960年代に又Front9ホールは1970年代後半に造られ、18ホールのコースが完成したとのお話でした。

     
    Del Monte G.C.Bukidnonの様子(1)

    Del Monte G.C.Bukidnon(1)

    Del Monte G.C.Bukidnonの様子(2)

    Del Monte G.C.Bukidnon(2)

    Del Monte G.C.Bukidnonの様子(3)

    Del Monte G.C.Bukidnon(3)

    Del Monte G.C.Bukidnonの様子(4)

    Del Monte G.C.Bukidnon(4)


    ゴルフ場の特徴は南国には珍しく、高い松林で各ホールがセパレートされており、芝も大きく粘り気があること、小川や池もあり、スコアを纏めることは簡単ではありませんでした。このコースの16番は池越えの名物ショートホールで、あるプレーヤーが36個のボールを池に打ち込んだとの石碑が立てられています。このコースは自然のあるがままを感じさせる素晴らしいもので、プレー後、木造平屋建ての簡素な食堂で名物のグアバジュース、T-Boneステーキとサンミゲールビールの美味しさとともに私にとって忘れられないコースです。1985年から約4年間を過ごしたマニラ時代の思い出で、丁度フィリピンマニラ稲門会会長を仰せつかった時期でもありました。

  3. Singapore Island C.C.(シンガポール)

    シンガポールのチャンギー空港には50回以上出入りしており馴染みの都市です。英国統治時代からの伝統を残す美しい街です。ここには20世紀の初期頃から造られた、"S.I.C.C."(表題を略したもの)という格式のあるゴルフ場があります。S.I.C.C.には四つのコースがありますが、私がプレーしたのは主にオールド、ニュー、そしてブキットという三つのコースです。
    何れのコースもシンガポールの自然の地形を活用し、大木に囲まれたフェアウェーも傾斜があり、南国特有の固い芝がクリーンヒットを妨げます。又大きな池が自然と調和しており、ゴルフ場全体が美しい景観を醸し出しています。

    このゴルフ場で印象に残っているのは会員制クラブ組織が厳格に運営されていることで、ビジターに対する資格審査もそれなりにされていた様に思われます。伝統と格式がしっかりと受け継がれている素晴らしいクラブです。

  4. Doral.C.C.(マイアミ U.S.A)

    PGA春のフロリダシリーズでお馴染みの通称"BlueMonster"と呼ばれているコース。クラブ創立者ご夫妻のドリスとアルの名前をあわせドーラルと名付けられています。今年の春もここでPGAツアーが開催されTV中継でご覧になった方も居られると思います。
    とにかく各ホールが長く、ウォーターハザードも多く、ショートホール以外はロングホールに感じた次第です。訪れたのは50歳半ばでしたので未だ少しは力があった時期ですが、18ホールを終えると本当に疲れ、モンスターの威力を思い知らされたことを憶えています。それにしてもプロ達はここで四日間をプレーし、覇を競うわけですから仕事とは言え大変な事でしょう。

    アメリカではカリフォルニアのサンフランシスコからサンジエゴに至る西海岸沿いにPEBBLE BEACHをはじめ素晴らしいゴルフ場があります。
    私にはサンフランシスコ生まれの孫息子がいますが、他の孫達と共にカリフォルニアブルーの青空の下ゴルフを楽しむことを夢みています。

  5. LakeLands G.C.
    (ゴールドコースト オーストラリア)


    オーストラリア、ブリスベーンから南に下がったところに、今ではリゾート観光地でオーストラリア随一となったゴールドコーストがあります。そこには42キロにわたって続く海岸線があり、サーファーの好むポイントとなって大変賑わっています。
    ゴールドコーストは又ゴルファーパラダイスでもあります。当地に縁の深い校友の牧野拳一郎さんのご案内で今から10年余り前に、小室さん、浜田さんと共に訪れたことがあります。市街から近いところに約15のコースがあり気軽にゴルフが楽しめます。

    案内いただいた上記コースはジャックニクラウスの設計になるものです。全長6,489mのコースですが、レイクラウンズの名が示す通り池が多くあり池に向かってボールがとんでいく回数が多かったことを憶えています。
    大小様々な池がありますが、広がりを感じ、ゴールドコーストの青空のもと楽しくプレー出来た事が印象に残っています。



 

 
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