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府中TM歩こう会
第96回

『小田原城歴史探訪と
二宮尊徳の遺徳を訪ねて』

2017.05.19(火)

(記) 小林春男(S44商) 

5月19日(金)朝、昨日の荒れた天気とは打って変わって絶好の行楽日和、集合時間の9時30分には参加予定者全員が小田急線登戸駅下りホームに集合しました。本日の参加者は14名、久々の盛況な催事になりそうです。予定通り  9:41分発急行小田原行に乗車。3駅ほど進むうちに全員坐ることが出来ました。1時間ほど乗車の後10:55分小田原駅に到着。現地集合の古曳さんが出迎えてくれました。

ここで本日解説をして下さるボランティアの方と落ち合う予定でしたが、それらしき人は見当たりません。取り敢えず駅構外に出て交番横のスペースで いつもの様に全員自己紹介を済ませます。鈴廣蒲鉾店の前に移動して待つこと10分、ようやくボランティアの西條さんが現れました。当方幹事の井上、権平両氏が下見の時に待ち合わせ場所を小田急線改札出口と記入したのに、西條氏は、JR改札で待っていたとのことです。まずは無事合流して11:20小田原城散策のスタートです。

最初に向かったのは石畳の様な舗装のお堀端通りを進み「幸田口門跡」です。 4代北条氏政の時代に上杉謙信、武田信玄に相次いで小田原を攻められたけれど、ここ幸田門で退けたとのことです。「幸田門跡記念碑」と刻まれた大きな石が残っております。門跡の中を通って急な階段を下りて小田原郵便局前の通りに出ました。


さあ、出発です

さあ、出発です

幸田門記念碑

幸田門記念碑


途中には明治の中頃に建てられた「だるま」料理店が現存しております。とても風格のある料亭という趣です。小田原市民会館を右に曲がると大正時代に大手門跡の石垣に移設された「鐘楼」があり、毎日朝夕6時に鐘を打ち小田原市民に時を知らせています。さらに進み、最初のお堀端通りに突き当たる右側に本日13時に昼食を予約している蕎麦処「田毎」がありました。権平さんが店主に一言挨拶をしてから堀を渡ると「馬出門」です。

だるま料理店

だるま料理店

鐘楼

鐘楼

馬出門(うまだしもん)」は三の丸から二の丸に向かう正規の登城ルートに位置し、お堀側の馬出門、城側の内冠木門(うちかぶきもん)と石垣、土塀で周囲を四角に囲む枡形の構造になっています。西側の馬屋曲輪(うまやくるわ)に通ずることからこの名が付いたそうです。


馬出門前全員

馬出門前全員


 馬屋曲輪から二の丸に通じる位置に「銅門(あかがねもん)」があり、城側の渡櫓門(わたりやぐらもん)、堀側の内仕切門(うちしきりもん)と土塀で周囲を囲む枡形門の構造になっています。渡櫓門には銅板の装飾があり銅門の名称の由来となっております。内仕切門に通じる住吉橋は丁度工事中で通れませんので 私達はぐるっと回って二の丸広場から銅門に入ります。


銅門全景

銅門全景

銅板装飾

銅板装飾

常磐木門(ときわぎもん)」は、本丸の正面に位置し、小田原城の城門の中でも特に重要な防御拠点であったため大きく堅個に造られています。常磐木とは常緑樹の意で、往時から門の傍らには松が植えられており、松の木が常に緑色をたたえて何十年も生長することになぞらえ、小田原城が永久不変に繁栄することを願ってこの名前がつけられたといわれています。

天守閣。ここまででボランティア西條さんの説明は終了です。丁寧な解説をして頂き本当にありがとうございました。当初の予定では天守閣に登った後昼食にすることになっていたのですが、出発が遅れたためこの時点で「そば処田毎」の予約時間午後1時まで15分しかありません。天守閣は次の機会に譲ってまずは腹ごしらえです。


常磐木門

常磐木門

 
天守閣全員

天守閣全員


そば処田毎」の奥の席は私達が占領です。まずはビールで喉をうるおします。つまみの板わさもさすがに小田原産は美味です。ビールでほろ酔い気分になったところで皆さん冷たいそばを注文しました。老舗の蕎麦の味は格別でした。田毎で小一時間を過ごし、一旦ここで解散し3時半頃に小田原駅中2階にある魚國」で改めて反省会をすることにしました。魚國は小田原に関しては一家言を持つ古曳さん推薦の店です。


田毎1

田毎1

田毎2

田毎2

田毎3

田毎3

 

今回の催事のタイトルには「二宮尊徳の遺徳を訪ねて」と謳ってありますので、私達6人(権平夫妻、加藤俊一、松原、井上、小林)は二宮神社と報徳博物館を訪ねることにしました。二宮神社には、薪を背負って本を読んでいる二宮金次郎の像と、筆と帳面を持った二宮尊徳像とがありました。傍らの説明版には「経済なき道徳は戯言であり、道徳なき経済は犯罪である」と大書してあります。これが彼の独自の理念である「報徳仕法」と呼ばれるものです。報徳博物館には等身大の像や遺品、農業、経済、土木等広い分野での活躍の跡が展示されております。なんと関東地方の600の村を復興させたとのことです。

二宮尊徳翁像

二宮尊徳翁像

二宮金次郎像

二宮金次郎像

この後加藤俊一さんは、小田原城に来るのは多分これが最後になるであろうから心残りのないように天守閣に登ってきます、と、お一人で出かけました。歩こう会の最古参、闘士です。拍手でお送りしました。

午後の3時半過ぎ、小田原駅の「魚國」には本日参加の14人の内なんと11人が集まりました。「アルコール会」の面目躍如たるところです。新鮮な魚介の刺身、てんぷら、名物のはんぺん等をつまみながら酒が進みます。すっかり気分よく酔ったところでお開きです。17:35分発のロマンスカーで帰途につきました。

【参加者】
参加者14名

井上宏一(46商)・大野正道(40理工)・大野真美(42文)・
加藤幸司(41商)・加藤俊一(29法)・小林春男(44商)・
古曳享司(47法)・権平和照(38法)権平輝子
柴田弘道(31法)・寺崎弘(40法)・松原照旨(29政経)・
森島清(36政経)・吉野征亜(37法)


 

 
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