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府中TM歩こう会
第92回

『秋川渓谷と瀬音の湯』報告記

2016.7.6(水)

(記) 新井鐘二(S39) 

第92回「府中TM歩こう会」はこのところ都心の名所旧跡、庭園等を歩いてきたので、一転して新緑から初夏へ移り行く、都下とは思えない山紫水明の地、武蔵五日市の秋川渓谷へと向かった。一行は重鎮の御年85歳の加藤(俊)さんを始めとし、総勢11名であった。

JR立川駅の2番ホーム後方、立ち食いそば店近くのベンチに集合30分前に着いて売店の方へ行くと、すでに權平さんが見えていた。今日は陽ざしも強くなく、曇天でもない天気で、涼しい風も吹いて気持の良い日和であった。

立川8:50発で拝島から五日市へ直行し、9時20分過ぎには武蔵五日市に到着。駅前から真新しい小型バスに乗り上養沢方面へ。途中の十里木(じゅうりぎ)で下車。都内なのでフリーパスが使えた。

この辺は秋川渓谷の清流が右左に眺められ、檜原街道に面して秩父多摩国立公園の管内であった。渓谷を背に一同で写真を撮ってから、一人ずつ簡単な自己紹介をしてモアイ像に向かった。

出発前の元気なうちにパチリ(あきる野市十里木にて)

出発前の元気なうちにパチリ(あきる野市十里木にて)


自己紹介の後小林リーダーから今日の行程の説明を聞く

自己紹介の後小林リーダーから今日の行程の説明を聞く

昨年(2015年)作られたばかりで、高さ5~6mながら、大人1,000人分(一人60kg)の重さがあるという。
地元近くの日の出町の島崎百合子氏の句に
 
「囀り(さえずり)や 和(なご)む 十里木(じゅうりぎ) モアイ像」

とあった。

なぜかここにモアイ像

なぜかここにモアイ像

渓谷沿いにゆっくり歩いてゆくと、しばらくして谷あいに槐安禅窟 徳雲禅院とあり、黙礼しつつ入らせて頂くと、中程に見事なのうぜんかずら(凌霄花)が境内にあった。もともとこの木は中国原産で、薄赤橙色の花が7月から8月一杯まで次々と咲き、根の強い花木で禅院の色どりに相応しいが、毎日の清掃が大変である。奥の方には紫陽花も見られ慈母観音像や、本当に小さな合掌仏が愛らしく我々を迎えてくれていた。

のうぜんかずらの傍らで思索に耽る加藤さん

のうぜんかずらの傍らで思索に耽る加藤さん


姿の美しい慈母観音像

姿の美しい慈母観音像


木の根方で愛らしい合掌仏

木の根方で愛らしい合掌仏


去りがたくそこを辞して坂道を上り、おちあい橋からしん橋を通り抜けると、そこに掲示があって、30分余りで瀬音の湯へ向かうとあり、途中には「佐藤材木店」という大きな製材所に丸太や角材が沢山積み上げられ、製材中であった。

途中で製材所を見学

途中で製材所を見学

その先の神明社辺りに来て11時過ぎ頃、細く長い神明社の階段は上らず失礼して、早めの昼をてんでんに取ることになった。幹事の小林さんが用意良くビールを出してくださった。紙コップに一、二杯飲んでおにぎり弁当を食べ、ゆっくりと12時頃まで休んでいると、丁度秋川のうぐいすが気持のよい、いい声を聞かせてくれた。

昼前から神社前で宴会が始まる

昼前から神社前で宴会が始まる


昼食の一番楽しい時

昼食の一番楽しい時


少しずつテンションが上がり、加藤(俊)さんの外国旅行の話や、井上さん、柴田さん、大野さんの蘊蓄を傾けた話で盛り上がった。話題はテロや地震、EU、中国問題、都知事選、経済、国際関係、これからの日本といつ終わるかわからないので、社前に一礼して瀬音の湯へと向かった。山道が整備されていて緩やかで落ち葉も多く、歩きやすい道であった。

鶯のさえずり 川のせせらぎ 癒しの秋川渓谷

鶯のさえずり 川のせせらぎ 癒しの秋川渓谷

瀬音の湯は広々としていて、周囲は緑 みどりの美しい湯船で、露天風呂からサウナにも入り、湯はアルカリ泉で身体中がぬるぬるしていた。1時過ぎ湯を出て館内の景色の良いビアレストランで、またまた生の小ジョッキをゆっくり楽しみつつ、2時過ぎまでくつろいだ。

瀬音の湯の足湯 無料 私達は温泉に

瀬音の湯の足湯 無料 私達は温泉に

今回は歩きがやや少なかった。石舟橋を渡って行き、そのまま十里木から帰路に着いた。15時前これからカラオケに寄る仲間もあり、今日の山あいの風情を心に刻みつつ家路に着いた。

石舟橋を渡る 下はどんなかなあ

石舟橋を渡る 下はどんなかなあ

TM歩こう会も30年前後が過ぎ、以前は本田勝さんに、最近はいつも大野さんご夫妻に、世話役として下見等大変お世話になり、心より有り難く、この紙上を借りて篤く御礼申し上げます。また幹事役の小林さんにはいつも大変な準備をしてくださり、感謝するばかりです。

終わりに即句をいくつか。

「秋川の うぐいすの声 涼しかり」
  「アルカリ泉 ぬるぬるとせし 瀬音の湯」
  「神明社 くつろぐ宴 時(所)忘る」
  「渡り来る 女(ひと)の足並み美しく 青葉若葉も 恥ずかしかりき」

おそまつさまでした。


参加者:計11名
加藤俊一(29法) 柴田弘道(31法) 近藤雄一(34理工) 
吉野征亜(37法) 權平和照(38法) 新井鐘二(39文)
寺崎 弘(40法) 大野正道(40理工)大野真美(42文)
小林春男(44商) 井上宏一(46商)


 

 
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