活動報告(2015年度)
第91回
『上野・湯島界隈の散策』報告記
[2016.5.25(水)]
伊勢志摩サミット開催を翌日に控え、集合場所の上野駅はコインロッカー・ゴミ箱の使用禁止、警察官が立見台に乗る等、 物々しい雰囲気であった。 今日の参加者10名は先ず、アメ横商店街に入って行った。早速めぼしいものを買う人もいれば、買い物は後でという人もいた。 軒を連ねる店と店の間に摩利支天徳大寺があった。摩利支天は時代小説によく出てきて興味があったので、 "こんなに近くで出会えるなんて"と嬉しかった。"開運勝利の守護神"とあった。

摩利支天徳大寺にて
繁華街を少し歩くと不忍池。青々とした蓮の葉が水面を埋め尽くし見事だった。 緑は人の心を癒してくれる。ここは気分が落ち着く憩いの場。緑の風に吹かれて暫したたずむ。

不忍池のほとりにて
本日の散策のメインである重要文化財・旧岩崎邸庭園に向かう。 1896(明治29)年に建てられた、とてもおしゃれな木造建築の洋館と和館。 よくぞここまで無事に残っていてくれたと思うほど素晴らしかった。 折よく、11時からガイドの案内が始まり、要所をついたわかりやすい話のお陰で、 約1時間非常に有意義な時を過ごすことができた。細部の豪華さに驚きの連続であったが、 これも的を射たガイドさんの説明があったればこそ、更に驚きが増した次第である。

旧岩崎邸庭園にて

ガイドさんの説明を熱心に聞く

紋章の由来の碑
次に菅原道真公を祀った湯島天神へ。流石に学問の神様だけあり、修学旅行生が大勢来ていた。 しっかり拝んでご利益があるようにと、生徒らに声をかけたくなった。

湯島天神にて
よく歩き、お腹が空いてきたのでもうひと歩きして、食事処のそば屋に入った。 そばもつゆもとても美味しかったけれど、おやつ程度の量で、男性には物足りなかったらしく、 店を出てから"ラーメンでも食べ直すか"と言っている人もいた。 店は森鴎外の小説に登場し、歌人や文豪に親しまれた老舗と言われているが、 残念ながら接客態度が悪かった。三菱(モーターズ)にしても、先代が努力を重ねて 築き上げた礎を大切に守り、営利のみを追わず、お客に喜んでもらえることを第一に 心掛けてもらいたいものだ。結局それが自己への利益となって返ってくる。 その逆もまた然りだ。
今日の行程はこれで終了。昼食後散会となった。 近場でありながら古き良き日本の文化に触れた、充実感ある会だった。 魅力ある上野で、この後美術館に行く人、商店街でゆっくり買い物をする人等々、 思い思いの方向へ足取り軽く向かっていった。
参加者:計10名
参加者:加藤俊一(29法)・松原照旨(29政経)・柴田弘道(31法)・
吉野征亜(37法)・新井鐘二(39文)・寺崎 弘(40法)・
大野正道(40理工)・大野真美(42文)小林春男(44商)・
金子 弘(45理工)以上10名

