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府中TM歩こう会
第83回

『勝沼ぶどう狩り』

2014.10.04(土)

(記) 大野真美(S42文) 

食欲の秋、味覚の秋の到来に合わせ、今回は小林春男さんの企画によって勝沼へぶどう狩りに行く。薄曇りであったが暑からず寒からずの絶好の歩こう会日和で、ワインが飲めることもあって皆の心が弾んでいる。

JR高尾駅から1時間、勝沼ぶどう郷駅で下車。今日の参加メンバー12名は簡単な自己紹介の後、小林さんから行程の説明を受け出発。

明治36年に開通し平成9年に廃線となった明治の鉄道遺産といわれる大日影トンネル遊歩道を歩く。英国式赤レンガ造りのトンネルの入口は馬蹄形をしており、一歩中に足を踏み入れるとひんやりと涼しく、上着を一枚はおる。線路と枕木はそのまま残っていて、両側はコンクリートで固めた60センチ幅の歩き易い道になっている。片側のみ等間隔に蛍光灯がともっているが薄暗いため足下に気をつけながら、1.4km先の出口のわずかな明かりを目指して進む。皆の話し声が大きく反響する。

大日影トンネル前にて

トンネルを出ると甘酸っぱい香りが漂い始め、ぶどう畑が果てしなく拡がっているのが見える。収穫の終わった畑(主にデラウエア)もあるが、収穫を待つばかりの淡い緑色や薄い紫色の房が無数にぶら下がるぶどう棚が連なり、実に見事な光景である。

近藤勇の石像が建つ古戦場や国宝の大善寺に立ち寄りながら、歩き始めて約3時間後に目的地の若尾果樹園に到着。広々とした香りの良いぶどう棚の下に椅子とテーブルがセットされていて、そこでお弁当を広げる。ワインの試飲やもぎたての数種のぶどうが供され、満点のサービス。更に小林さんの現地での手料理も加わりなんともいえぬ幸せな気分にひたる。

ぶどう棚の下にて

昼食後、籠と鋏を手にしてぶどう狩りをする人もいれば、店の人がすでに採った今が食べごろのぶどうを買う人もいる。また、果樹園が所有するワイン醸造所でできた試飲済みのワインを買う人もいて、それぞれが勝沼ならではのいい土産物を手にして満ち足りた顔をしている。

折よく、ぶどう祭りの開催日とあって、地元青年団の笛や太鼓、婦人連の踊りの集団に遭遇し、沿道で楽しく見物する。

来年もこの季節に、この地に来て、この気分を味わいたいと思う程最高の企画だった。小林さん、ありがとうございました。


参加者:    計12名
太田公陽(S27理工)、加藤俊一(S29法)、柴田弘道(S31法)、
小澤俊夫(S35法)、森島 清(S36政経)、寺崎 弘(S40法)
大野正道(S40理工)加藤幸司(S41商)、小澤早苗(小澤氏夫人)、
大野 真美(S42文)小林 春男(S44商)、柿崎 成康(S44理工)


 

 
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