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活動報告(2012年度)

第77回
『大霧山(おおぎりやま)』
[2013.4.20(土)]

4月20日土曜日、山好き人間10名は東武東上線朝霞台駅に8時10分に集合する。久し振りの再会に互いににこやかに挨拶を交わす。皆、心が弾んでいるような表情をしている。天候は薄曇り、気温は平年より5度以上も低く、
4月下旬とは思えない寒さだが、幸いなことに風は余りない。

急行で1時間、傍らの人達とおしゃべりを楽しむ。登山が始まると、「滑らぬよう、つまずかぬよう、次の足をどこに置くか」等々、足下を見つめ、唯ひたすら黙々と歩を進めるのみで話すどころではないので、車中は大変貴重。寡黙と思っていた人が意外に話好きなのを知って嬉しくなってしまう。

小川町駅で下車。改札を出ると真正面にハナミズキ通りがあり、その名のとおり街路樹のハナミズキの美しいこと。さらに、満開の八重桜と見事に咲き誇る藤の花が私達を迎えてくれる。バスを待つ間、山登りのリーダー本田勝さんから、今日の行程の地図が配られ説明をを受ける。地図には歩行の道筋が赤い線で示されている。下山地点の白石車庫バス停まで、皆無事到達できるよう祈る。

バスにて30分、橋場で下車。ここからいよいよ登山開始、その前に上着を脱いだり、ストックの長さを調節したりして引き締まった空気が漂う。ウグイスの声を聞きながら林道を登って行く。山笑うという言葉があるが、山々は芽吹きの季節を迎えて春真っ盛り。色とりどりのうす緑や黄緑に彩られ、その賑やかで明るい様子が笑っているように見えるという。山桜があちらこちらに見られ、笑いが広がっていくようだ。

遠くに、目指す大霧山を望む

遠くに、目指す大霧山を望む
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目指す大霧山の峰みねの一帯は秩父高原牧場として開発された地で、その名残りの青々と広がる牧草地が見渡せて非常に眺めが良い。

登り始めて1時間程して粥新田峠(かゆにたとうげ)で休憩。小腹が空いたので持参のバナナを食べて一息つく。朝食が早かったのでこのアイディアはおすすめ。給水もして再び歩き始めると大霧山登山口と書かれ、赤い矢印のついた標識を見つける。「今日登る山はロープが張ってあり、それを伝って登るんだよ」と事前にネットで調べた人におどかされていたので緊張する。本田リーダーが「大野さんは紅一点だから列の真ん中に入って下さい。皆さん自分の前後の人の顔を覚えて下さい。」とおっしゃる。山登りの鉄則のようだ。一人ひとりが仲間に守られているのを感じる。

一列になって登りの途中で

一列になって登りの途中で
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 勾配のきつい箇所もあるが、関東ふれあいの道と呼ばれる、鼻歌が出てきそうな平坦で歩き心地の良いところもあり快適。最後に急斜面をひと登りすると明るく開けた大霧山の山頂(766.6m)に飛び出し、思わずヤッターと声をあげる。数々の山を一望できる素晴らしい展望。雄大な秩父の武甲山(ぶこうさん)が天候のせいで霞んで見えるのは少々残念。天気の良い日にもう一度きてみたい。かなり汗をかいてしまい、頂上のひんやりとした風に体が冷えるので、上着を着て風の当たらない場所に腰を下ろして昼食をとる。

お腹が満ち再び力が湧いてきたところで、大霧山を後にして尾根道を下る。普通山登りは山の頂上に登った後は下るのみと思っていたが、このコースは下っては登り、また下っては登るという激しいアップダウンの繰り返しで、思っていたよりキツイ。所々に長いロープが張ってあり、それにつかまり助けられる。

下山途中で心配していた雨が降り出す。一旦止まり全員雨具を装備する。高い木々の葉が屋根代わりになってずぶ濡れになるということはない。つづら折れに走る国道を4回またぐようにして一直線に急坂の林道を下りているうちに峠の茶屋の看板が見えた時は本当にうれしかった。メンバーの一人が足を痛め立ち往生するというハプニングがあったが、リーダーの適切な応急処置と本人の回復力、精神力とで見事自力で下山することが出来た。

霧山山頂にて、明るい笑顔

霧山山頂にて、明るい笑顔
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生憎の雨に備えて支度する

生憎の雨に備えて支度する
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小川町駅前の居酒屋に全員揃ったところで喜びの祝杯をあげる。皆様お疲れ様でした。気分は爽快、疲れは一気に吹き飛び、また山へ行きたくなってしまう。

そこに山がある限り...。

参加者(10名)
柴田弘道(S31法)、近藤雄一(S34理工)、竹居義男(S35教育)、 
村上成男(S35理工)、森島 清(S36政経)、本田 勝(S40理工)、 
大野正道(S40理工)、大野真美(S42文)、小林春男(S44商)、
柿崎成康(S44理工)

[大野真美(S42文)記]

 

 
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