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府中TM歩こう会
第74回

『三国山・山中湖泊・忍野八海』

2012.08.18(土)~19(日)

(記) 大野 真美(S42・文) 

第1日目    八月十八日(土)

今回は私にとって歩こう会に入って初めての泊まりがけの山行なので、楽しみでならなかった。更に東京の連日の酷暑を逃れられると思うと嬉しさが増した。
朝八時に府中駅北第二庁舎前に集合。八名が二台の車に分乗し、山中湖に向かって出発。車を出してくださった森島さんと吉野さんに感謝。

前日、富士吉田市の豪雨の模様がテレビで流れていたので非常に心配だったが、現地の中田さんに問い合わせると、曇っているが、時どき薄日が差しているとのことで、まずまずの天候にホッとした。道路は空いており、快適なドライブ。目的地に近づくにつれ、すすきの穂が揺れ、荻の花が見られ、辺りは早や秋の気配に包まれていた。

府中から一時間半で山中湖パノラマ台に到着。待ち受けてくださっていた中田さんご夫妻とご挨拶を交わした。車を置いて明神山(みょうじんやま:1291m)に向かう。足元は真っ黒な砂礫、木々はなく、せいぜい肩位迄の草の生えた中を登っていく。後ろを振り返ると山中湖の眺めが素晴らしく、あちこちから感嘆の声が聞かれた。

山中湖パノラマ台(これから出発)

山中湖パノラマ台(これから出発)
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三十分くらいで明神山頂上に到達。立派な祠があり、水を飲んだり、チョコレートを食べたり、写真を撮ったりしている間に乳白色の霧に包まれ、前後左右が全くわからなくなってしまったが、下見をしてくださっていたリーダー達の導きのお陰で、三国山(みくにやま:1310m)を目指すことができた。明神山とは異なり、一面の雑木林。歩きやすい道をさがして登って行った。

霧に包まれた明神山頂上

霧に包まれた明神山頂上
 

それまで遠くに聞こえていた雷の音が次第に近づいてきて少々不安。近くに川が流れているようなザーザーという音がしていたが、どうやら雨が降ってきたらしい。雨音が大きくなったので全員雨具を取り出し完全武装した。右手に杖を、左手に傘をの人もいた。三国山を登り始めてから一時間弱で山頂に着いた。木々の葉が屋根代わりをしてくれていたが、それでも雨粒が落ちてくる。それよりも数万(?)匹の小虫に取り囲まれ、目、鼻、耳に容赦なく飛び込んでくるのには参った。急いでお弁当を食べ終え、ゆっくりする間もなく、すぐに今来たルートを下山。
県道に出ると雨が上がり、日が差して、富士山が姿を見せた。間近で見る日本一の山に歓声をあげた。駐車してあった場所迄来ると、そこから石割りの湯に直行。汗と疲れをとって温泉から上がると小室さんがいらしていた。久し振りの再会に皆で大喜び。そして中田さんの別荘に向かった。

三国山頂上にて

三国山頂上にて
 
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三国峠からパノラマ台に向かう途中、はじめて富士山が姿を見せた

三国峠からパノラマ台に向かう途中、
はじめて富士山が姿を見せた
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白い別荘は丘の中腹にあり、いつの間にか空は晴れ渡り、爽やかな風が吹いていた。ついに待ち遠しかったバーベキューパーティが始まった。中田ご夫妻の娘婿の斎藤さんが炭焼きを受け持ってくださり、イカ、エビ、鱒、牛肉、手羽先等がいい焼き加減で供され、その上、ご夫妻が畑で育てた野菜の数々が加わって、どれもが美味しく、アルコールと賑やかなおしゃべりに、これ以上ない贅沢で、幸せな時間を過ごすことができた。夜はそれぞれ持参の寝袋に入ってぐっすり眠った。(何本かのマグロが横たわっているようだったとのこと。)


中田さん別荘にてバーベキューパーティ、無事を祝って乾杯

中田さん別荘にて
バーベキューパーティ、無事を祝って乾杯

精一杯召し上がれ

精一杯召し上がれ
 

焼き加減抜群の斎藤さん

焼き加減抜群の斎藤さん
 
 

夜遅くまで話は尽きない

夜遅くまで話は尽きない
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第2日目    八月十九日(日)

今日は快晴。清々しい朝の空気の中、湖へ行った人もいたが、私は近くを散策。出会う人達は皆、“おはようございます。”と声をかけてくださる。犬までもが上品で、ゆとりのある顔をしているので感心した。
テニスコートが多く、合宿をする中学、高校生がランニングや腕立て伏せをしていた。トレーニング場と知らずまぎれ込んだ所で、思いがけず、くっきりと聳え立つ赤富士を目にした。余りの見事さにずっと立ち尽くしてしまった。
湖に行った人達は、二時間位して帰ってきて、一万歩すでに歩いたとおっしゃっていた。全員揃った所で朝食。再び、ひとしきり談笑した後、小室さんの先導で忍野八海(おしのはっかい)に向かう。別荘とはこれでお別れ。大勢で伺いましたが、お心尽くしの温かいおもてなしを大変ありがとうございました。

今日は快晴、清々しい朝の空気を吸って、これから朝食

今日は快晴、清々しい朝の空気を吸って、
これから朝食

すばらしいブレークファスト

すばらしいブレークファスト
 

昨晩飲み過ぎかしら

昨晩飲み過ぎかしら
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山中湖北側から、富士山のすそ野が見える

山中湖北側から、富士山のすそ野が見える
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忍野八海は夏休みで、しかも日曜日とあって、お祭りのような人出だった。小さな池が散らばっており、どれも透明度が高く、こんこんと水が湧き出ているのがよくわかる。陽射しが強く、暑くなってきたので、悠々と泳いでいる鯉が羨ましくてならなかった。
昼食にお蕎麦を食べ、土産物を買って帰路に着く。道路は渋滞してなかなか進まなかったが、ずっとこのまま止どまって、帰りたくない気分だった。往路よりかなり時間がかかったけれど、無事府中に着いた。

皆々様のお陰で、大変楽しく、思い出深い旅となりました。
感謝、感謝です。


参加者:  計10名
加藤俊一さん(S29法)、小室修一さん(S30法)、
柴田弘道さん(S31法)、森島清さん(S36政経)、
吉野征亜さん(S37法)、新井鐘二さん(S39文)、
中田隆雄さん(S40商)、大野正道さん(S40理工)、
小林春男さん(S44商)、大野真美さん(S42文)


 

 
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