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2018年度平成30年6月
競馬観戦会報告記

於:  東京競馬場
2018.06.16開催

(記) 古曳 享司[S47法] 

当会として第5回となる競馬観戦会が平成30年6月16日(土)JRA東京競馬場で開催されました。私も府中市住民ですので東京競馬場に行ったことはあるのですが、私ごとき一庶民には近づくこともできないとされる来賓室に今回は入れるとのこと。一体どんなセレブ体験ができるのかと興味津々で初参加しました。その体験談を報告します。

指定の午前10時前に正門前に伺うと既に多くの方が集合。来賓室に入るにはドレスコード有りということでほぼ全員がジャケット等を着用。ネクタイを着けておられる方もいらっしゃいました。その後全員揃ってゲート入場。
一般入場者はメインのフジビュースタンドを目指すのですが、我々は本日に限り(笑)VIP扱い。左手に聳えるメモリアル60スタンドに向かうことになります。特に私のような新参者には、早くもこの辺りから少なからぬ高揚感を感じ始めます。歩くこと数10秒(笑)。やがて一流ホテル雰囲気醸すエントランスに到着。さらにここに一歩入るやあの競馬場特有の喧騒さ、猥雑さは一瞬にして遮断。エレガントな女性スタッフの笑顔に迎えられ、結婚式会場に立ち入ったかの気分となります。

1Fで紹介者やら入場者氏名について厳重なるチェックを受けた後、各人毎に入館章を胸に着け、専用エレベーターで7Fに向かいます。7Fフロア到着後、印象的だったのは、壁面に飾られた今上天皇皇后両陛下のお写真の数々。床絨毯を踏みしめながらそれらお写真の前を進むことで高揚感は更に高まることになります。そして愈々待望の来賓室(ローズの間)に入ると、そこはスカイラウンジそのもの。ゆったり座れる椅子とテーブルが配置され、テラスに出れば、一周2,000m、直線500m余と国内最大級スケールのコースが眼下に一望。見事な眺望が欲しい侭でした。

飾られた絵は競馬場にふさわしく

飾られた絵は競馬場にふさわしく

緑美しい馬場

緑美しい馬場

全員着席したところで、冒頭、大野正道会長からご挨拶。近隣稲門会からご参加頂いた方への謝意が述べられた後、競馬はヨーロッパ貴族の遊びに由来するものであり、本日の観戦会が稲門会間の社交の場になることを期待するとのメッセージが述べられた。 その後、見目麗しい女性スタッフから「カンタン!馬券購入ガイド」なるビギナー向けパンフレットをテキストにミニセミナーを受講。その後は思い思いにレース展開を予想するという次第でした。部屋の中では、ビール、日本茶、コーヒーといったドリンク類は概ねフリーで楽しめる上、お昼にはホテルオークラ仕立てのVIPなランチを頂きました。

ユーモアまじえたお嬢さんの説明

ユーモアまじえたお嬢さんの説明

パドックの風景 さて肝心の競馬のこと。この日は正式には第3回東京競馬2018年第5日。天候は曇り。馬場状態は「やや重」。コース正面内には世界最大のターフビジョンが設置されていますが、室内にも複数のTVモニターが設置されており、直前のレース結果、パドックの様子、刻刻変わるオッズなど現在進行形の最新ニュースが次々と映し出されます。発券機や払い戻し機も同一フロアに複数台設置されており、馬券購入に係る一連の手続き全てがゆったり&ストレスフリー。何から何までVIP扱いでした。

一応以上です。これから先は余談です。

一口に馬券といっても正式には勝馬投票券。希少なるお金を、切なる願いを込めて託した勝馬(のはずの)投票券が、僅か1~2分余りのドラマ鑑賞後には、大半が情け容赦なく負馬投票券にすり替わってしまう。余りに非情。こうした辛い思いを避けたいと願うのは競馬ファン誰しもでしょう。この切実なテーマに関連し、この日、不思議な体験をしたので、少し紹介します。

ウーンむずかしいなー

ウーンむずかしいなー

先ず私の馬券購入スタイルですが、基本的には的中率重視。具体的には、人気馬を中心に複勝やワイドなどリスクヘッジして買うパターン。この日もVIPな環境に恵まれ、7レース買って5勝2敗でした。投票前の推理を楽しみ、投票時のスリルを楽しみ、ゴールに向け駿馬が競い合う興奮に浸り、払い戻し機に並ぶ晴れがましさを味わうという目的は十分達成できました。ただ、これはローリスクではありますが、当然のことローリターン。レジャー感覚の典型的ビギナースタイル。決して自慢できるスタイルではありません。

真剣に予想を立てる

真剣に予想を立てる

説明聞いたり、相談したり

説明聞いたり、相談したり

これに反し、隣にいたC氏は全く異なるスタイル。同氏の最大関心事は数字。具体的にはその日のラッキーナンバーを早く見つけ、それを軸に買い進めるというもの。同氏によればこの日は7がラッキーナンバーとのこと。同氏は第1、第2レース終了後の辺りから、早くも今日は7がラッキーナンバーと見定め、その後は⑦に集中していました。参考までに、当日のレース結果を翌日の新聞で振り返ると、馬単で⑦⑥,⑥⑦,③⑧,⑦⑤,⑦⑥,⑤⑩,⑦⑥,⑦⑩。ご覧のように⑦は見事な勝率でした。これにより同氏は6レース買って5勝1敗と私を更に上回る的中率。第5レースなど⑦の払戻金は単勝8,940円。リターンでは私を数段上回ったはずです。特に印象深かったのは第8レース。⑦(スズカアーチスト)に藤田菜七子と7がらみの名前の女性騎手騎乗とあってこれをイチオシ。見事的中させていました(単勝520円)。さらにさらに。当日のメインレース(ジューンステークス)の勝馬はクラウンディバイダ。これも⑦で単勝870円。同氏は途中退席したため、同氏退席後にスタートしたこのメインレース結果を同氏は今でもご存じないかもしれません。もし知ったとしたら大いに悔しがることでしょう。不思議ではありますが、とにかく⑦は終日強い流れでした。

勝ち馬はお尻で見分けるとか・・

勝ち馬はお尻で見分けるとか・・

思いますに、競馬を含めて勝負事の究極の醍醐味はハイリターン。そのハイリターンを目指すのであれば、「時の運」を味方に付けること。その「時の運」を見つけ出すには、一見脈絡が無いと思える現実の事象の中から、その背後で脈々と波打っているその日の流れを察知すること。何れにしろ、折角現地に赴き、来賓室というこの上ない環境下にあって、実際生じている生の事象を自分の目で直接見ることができたにも関わらず、私はテーブル上で古いデータばかり見詰めていたようです。これに反しC氏は「現在の流れ」を注視。結果は歴然でした。

レース後も去りがたく

レース後も去りがたく

府中校友会に入会し、その縁あって初参加することができた競馬観戦会でしたが、かねて憧れていた来賓室に入ることができ、セレブな時間を過ごすことができたうえ、不思議な体験をすることができました。

貴賓室で思い切り気取って

貴賓室で思い切り気取って

以上私の来賓室初体験記。お世話下さった皆々様に改めて感謝申し上げます。


参加者 全体36名(うち会員22名、他地域稲門会14名)
 

会員(22名)
小川健一(S46法)、大野正道(S40理工)、大野真美(S42文)、
岡野勝(S54理工)、加藤幸司(S41商)、金子隆久(S33商)、
小松智子(S53文)、泉田順子(小松智子さん友人)、
小林春男(S44商)、古曵享司(S47法)、白石裕子(S46法)、
菅野軍司(S37政経)、竹村智(S30法)、千歳原聡(S55社会)、
寺崎弘(S40法)、中村圭吾(S36商)、平野祝夫(S43商)、
益田聡(S54理工)、松井正博(S60理工)、村崎啓二(S47法)、
山田月希子(S46法)、湯田順三(S34政経)

他地域稲門会(14名)
上田實(S46理工、日野稲門会)、京極英二(S46政経、日野稲門会)
宮本誠二(S48政経、日野稲門会)、吉川正行(S47法、日野稲門会)、
梅橋敏博(S47商、町田稲門会)、梅橋八重子(梅橋敏博氏夫人)、
西村正臣(S36商、小金井稲門会)、金子正和(S48政経、小金井稲門会)、
中村一夫(S44法、小金井稲門会)、
清水元(S38法、国分寺稲門会)、野部明敬(S36法、国分寺稲門会)、
山崎修成(S37商、杉並稲門会)、山崎善美(S37教育、杉並稲門会)、
中島信義(S30法、渋谷稲門会)、